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2011年07月 アーカイブ

美容外科医の運動

一般標榜といっても決して簡単なものではありません。


まず、日本医学会の分科会に入ることが必要と言われました。


医学会というのは日本医師会の下部組織で、これに入れば臨床の学問分野として一人前と認められたことになります。


そのためには4年に一回の評議員会で、全評議員の7割の賛同を得る必要があります。


各学会から1名の評議員がでますが、当時100の学会が加盟していたので、70人の評議員の票を得なければなりません。


・・・これが至難の業です。


新規の学会が増えても、既存の学会が不利益を被るわけでもないのに、何か権威が薄まるという感覚なのか、なかなか新規の参入を認めようとしないのです。


全身脱毛 などを行う美容外科医たちは猛運動を始めました。


選挙は勝つか負けるかしかない。


勝つためには足で稼げ・・・。

全身脱毛と美容整形

絶えず問題にされたのは"美容外科"との関わりでした。


美容外科を抱えているなら医学会は相手にしないという態度です。


そして全会員は美容の手術を自粛するよう、医師会会長から厳しい指導がありました。


ちょうどその期間に、日本で国際美容外科学会(ISAPS)の集まりを開きたいという要望があり、それを受けた先生が、形成外科学会の反対を押し切る形で開催されたのを思い出します。


そして翌1975年、法律改正により、形成外科は神経内科とともに晴れて標榜科になりました。


ただしその際には行政指導があり、当時の日本医師会会長の強い意向として、


「"美容整形"のようないかがわしい行為は診療行為に含めない」


・・・という一札を、形成外科学会理事長名で提出させられました。


こう長々と形成外科標榜までのいきさつを述べたのは、その3年後、まことに奇怪なことが起こったからです。


形成外科が標榜科となった後も、依然として美容外科医は医師にあらずという無言の圧力は続いていました。


その一方では、形成外科学会に属さぬ開業医の先生方が、なんの規制も受けずに"美容整形"に精を出していたのです。


全身脱毛 ではなく、"美容整形"です。

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