"美容外科"という存在
1978年の正月、厚生省を訪ねたわたしは、大臣官房の友人から意外なことを聞かされます。
会長の意向で"美容整形"を標榜科にすることになり、4月の国会に提出するというのです。
医務局長は大反対ですが、会長に押しきられたといいます。
その時は、もちろん"美容整形"は医学会の分科会でさえなかったのです。
・・・いま思えば、形成外科学会に属さぬ"美容整形"の開業医グループとの強いつながりのあった会長の、当初からのもくろみだったに違いありません。
これを聞いて収まらないのは形成外科学会所属の開業医の先生方です。
その強い要請で、形成外科学会は「"美容整形"の標榜は時期尚早」という反対声明を出しました。
形成外科にとって"美容"と"再建"は車の両輪と言っていました。
その手前、全身脱毛 などを行う美容外科はまだ表に出したくないですが、その存在を否定はできません。
・・・しかしここで"美容整形"という名で独立させたら、他のグループに主導権をとられてしまいます。